What's
Rally Bike
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簡単に言ってしまうと、ラリーレイド(クロスカントリーラリー)というカテゴリーのモータスポーツをするためのバイクで、長距離のオフロードを走ることを得意とします。
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ラリーバイクの特徴、ラリーバイクに要求されること
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大柄なオフロードバイク
オフロードを走れること <走破性>
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大きなガソリンタンク
大容量ガソリンタンクを持ち、無給油で長距離を走り続けること <無給油航続距離>
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多彩なメータ周り
ラリーのコースを走る為のコマ図やGPSなどの装備 <ナビゲーション装備>
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プロテクターがたくさん
丈夫であり、長時間走り続けても壊れないこと <耐久性>
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見慣れないナンバー、水タンク、テールライトが2つ?
ラリーの規則で義務付けられた安全上必要な装備 <必須装備>
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普段見かけない、小汚いバイク
その他 長距離に渡り、砂漠などを走る為、いろいろな点が改良されています。
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ラリーバイクの種類
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コンプリートバイク
ラリー専用車両として完成した状態で発売されているバイク。ラリーに必要な装備が備わっているだけでなく、ラリー専用にチューニングされ、購入直後にラリーに出場できる状態のバイク。
KTM 660RALLY KTM 450RALLY
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ラリーキット
市販車両をベースに、キットを組み込むことでラリーに必要な装備が備わったラリーバイクを作ることが出来るキット。
YAMAHA WR450F 2trac BMW F650GS
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カスタムバイク
市販オフロード車をベースに、ラリーに必要な改造を施したバイク。ラリーの盛んなフランスでは、ラリーバイクのKnowHowを持ち、ラリー用改造を得意とするショップが多数存在し、コンプリートバイクさながらの優れたバイクを作るショップもある。
ベースとなる車両は、XR400、XR650R、450EXC、525EXC、620EXCがメジャーで、最近ではCRF450Xをベースにするショップもある。また、冗談で125SXやTT250などの小排気量バイクを綺麗にラリーバイクに仕上げ出場するライダーもいる。
これまでの日本人ライダーに多い「ライダー自身やショップに依頼して、ラリーバイクを作成する」のもこのケース。日本でラリーバイクを作る場合KnowHowが少なく優れたパーツも少ないので、世界レベルで見ると出来の悪いバイクとなる傾向が強いので要注意。とくにダカールレベルのバイクを日本で作ることはあまりお奨めしない。
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ラリーバイクの手配
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ラリーバイクを購入する
ラリーバイクを購入する方法。現時点では、確実で、楽だが、高くつく。気にすることは、慣らし運転と初期不良とライダーに合わせたサスとポジションのセッティングくらい。
値段は高いが、購入したバイクで、継続的にラリーに参戦する予定ならば、トータルで安くつく。
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ラリーバイクをレンタルする
ラリーバイクをそのレースのためだけに、レンタルする方法。通常、レンタル+フルサポート(メカニックやパーツ供給)のセットとなる。これは、確実で、楽で、リーズナブルな費用で、一番を進め出来る。フルサポートをつけることで、レース前後のバイクの輸送やパーツの手配などの心配も要らない。ウェアとヘルメットさえ持っていけばOK。
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ラリーバイクを自作する
自分自身やショップで、市販者をベースにして、ラリー用の改造を施す方法。一見、自分で行うことで、安く収まるように見えるが、多くの場合、改造費が高い割には出来栄えが悪い。そして、レース中にトラブルが続発、修理に時間を費やし、ライダーを追い詰めていく。日本のラリーやUAEなどの短期間のラリーならば、耐久性はそれ程影響しないが、長期間の本格的ラリーでは、かなり高レベルな耐久性が必要となり、自作は難しい。車両輸送の料金や手続きもあり、トータルで考えると、ラリーバイクのレンタルや購入の方が断然安くつくため、メリットはないに等しい。過去にメジャーだったことから、日本人に多いパターンだが、現在の世界のラリー環境では、特別な理由がない限り、自作するメリットは無いと言える。
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ラリーバイク選び方
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"完走実績"重視 (製作実績ではない!)
過去のラリーのリザルトを調査して、スタート時点の台数と完走した台数を比較するなどの方法で、完走実績を調べ、参考にする。注意点としては、宣伝文句にだまされない事、「多数のパリダカの車両製作」などの表現をしている場合でも、実物を見ると、ヒドイものもあり、案の定、ラリーに耐えられるレベルのバイクで無かったりする。また、広告や記事などの過大表現にも注意が必要である。
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パーツ供給やサポート面を考慮
ラリーバイクを選ぶ際に考慮するのはバイクの性能だけでない。パーツ供給面の考慮しなければならない。レース中のスペアパーツの輸送などはあらかじめ有料で手配する必要があり、必然的にその量も限られます。パーツが足りないとき、車種が同じならば、分けてもらう事も可能です。KTM車では、ラリー中にパーツ販売サービスを行い、多くのライダーが重宝しています。
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ヨーロッパ、とくにフランスには、ラリーのノウハウが詰っている。日本にこだわらないこと。
日本人に多い傾向で、「日本の技術は世界一」という言葉をラリーにも当てはめてしまい、日本で準備するのが一番と過信してしまうケース。ラリーにおいて、日本が後進国であることは、世界のラリー現場を見学すれば一目瞭然。パリダカで活躍するヤマハ・三菱・日産などトップチームを例にとっても、日本でエンジンなどのベースを開発するが、それ以降は、全てフランスで作られている。
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世界のラリーを見学して、十分に情報収集してから、選ぶこと。
パリダカなど、世界レベルのラリーを見学することで、世界のレベルを肌で感じ、各バイクの完成度の高さやポテンシャルを見ることが出来る。ヨーロッパの有力なショップを見つけることが出来る。そして、写真は良い所撮りだが、実物を見ることで全体像を掴むことができる。
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