参戦費用

さて、ここでは、気になる費用について、説明します。「ラリーって、高級車が買える位の金が掛かるんでしょ。」という噂もあるほど、お金が掛かると思われがちですが、現実を見て見ましょう。

予算項目

各ラリーで、各項目の費用は異なりますが、予算項目については、ほぼ共通してます。また、バイクの準備やメカニックやサポートなどは、各条件によって大きく変わります。

基本項目 (出場する為に、絶対に必要な費用)

  • バイク代
    レギュレーションで指定された装備を備えたバイクが必要。 くわしくはこちらにて
  • バイク海外輸送費用
    バイクを、日本から、スタート会場まで運ば無ければならない。輸出扱いとなるので、カルネといった特別な書類も取得しなければならない。現地でのレンタルバイクの場合は必要なし。バイクのみでなく、荷物も一緒に送ると費用を抑えられる。
  • エントリー費
    期間や距離など、大会のスケールによって、エントリー費はまちまち。通常、ユーロやドルでも支払いなので、外貨の為替相場に大きく左右される。海外への振込みなので、国際送金となり手数料は銀行で5500円くらい、郵便局で1500円位。
  • GPSレンタル費
    通常、レギュレーションで必須装備として定められ、競技者はERTFという同一機種のレンタルを受けなければならない。4〜5万円くらい
  • バリーズ(救急信号発信ビーコン)レンタル費
    通常、レギュレーションで必須装備として定められ、生命に危険が及ぶときなど、緊急時に使用する。
    エントリー費に含まれている場合もある。 1000EUR程の保証金が必要、クレジットカードでもOK。
  • 必須装備品(GPSステー・サバイバルシート・ミラー・フラッシュライト・発炎筒・ロケット花火など)
    レギュレーションで必須装備として定められたアイテム。
  • 携帯電話 GSM or 衛星
    ラリーによっては、携帯が義務付けらている。日本や現地でのレンタルも可能だし、GSM携帯なら現地で1〜2万円で購入できる。
  • ライセンス取得費用
    通常、国際ラリーに出場する為には、FIMのクロスカントリーラリーライセンスが必要になる。FIMライセンスを取得するには、MFJエンデューロライセンスが必要となる。
  • ビザ取得費用 (パスポートも)
    海外なので、パスポートは必須。ラリーでの通貨国によっては、ビザが必要なので、日本であらかじめビザを取得する必要がある。
  • 滞在費
    現地でのホテル代や飲食費など。エントリー費に数泊分のホテル代が含まれているラリーもある。
  • 航空券
    日本からスタート国まで、ゴール国から日本までの、往復分航空券。もちろん、格安チケットだが、ラリーをリタイヤした場合やトラブルがあった場合に、帰国日が変わることがあるので、フライトの変更が可能であるか注意が必要。また、手荷物の制限重量もポイント。

必要項目(充実したレースにして、ゴールするために必要な費用)

  • スペアパーツ
    レース中に使用する油脂や消耗部品、修理の為の交換部品。乗り方しだいでそろえる部品の種類やセット数も変わってくる。ゴールするのにはある程度必要。
  • タイヤ
    走り方や地形によってタイヤの磨耗は変わる。出来るだけタイヤを大切にして、3〜5日で1セット交換。ラリーでは、ミシュランデザートというタイヤがが定番で、90%以上の装着率、ヨーロッパ価格でフロント250EUR、リア350EUR。
  • サポート費用
    レース中の荷物やスペアパーツやタイヤの輸送や、水や食料の供給などのサポート。日本からサポート要員を連れて行っても良いし、どこかのチームのサポートを利用しても良い。
  • メカニック費用
    自分のバイクを整備してくれるメカニックを連れて行く為の費用、一日中走り、疲れ果てて帰ってくるライダーにはありがたい存在。メカニックをラリーに同行する為のエントリー費、渡航費用やレース中の移動費用も必要。どこかのチームのメカニックサービスを利用すると安くすむ。
  • レース中の傷害保険
    一般的な保険だとレース中は対象外のことが多いので、レース中の傷害に備えて加入する必要がある。海外では健康保険が使えないので、医療費は実費となるし、送還費用も掛かる。レース主催者の方で用意していることもあるので、確認が必要。日本ではレース中の保険は存在しない。
  • 海外旅行傷害保険
    盗難や飛行機の遅延や不慮の事故に備えて加入しておいた方が良い。ただし、レース中は対象外のことが多いので要確認。
  • ライディングウェア
    いつも国内で使っているものでOKだが、気候に合わせてジャケットもあった方が良い。キャメルバックは必須。

補足項目(無くても、何とかなる費用)

  • お土産費用
    周囲に宣伝した分だけ、出費がかさむかもしれない。土産なんて無い!と割り切るのも一つの手かも。
  • その他の費用
    必要に応じて、ラリー中の日本への電話代や、観光の費用、チップ、レンタカー費用なども掛かります。

見積作成 (ダウンロードして使ってください)

出場したいレース・バイクの準備の仕方・目標とする成績などによって、大きく見積もりは変わります。出場するレースが決まったら、このシートを利用して、各項目の価格を調べ、見積もりを作成しましょう。


参戦費用 見積シート
 (Excel版見積もりシートDownLoad)


参考見積例  (拡大してご覧下さい)

  • 概算見積もり オーストラリアンサファリ

    (プラン:レンタルバイク・最低予算・完走目標)  <準備中>