エントリー手続き・準備・手配

エントリー手続き

 簡単に言ってしまうと、エントリー費を振り込み、申込用紙に必要事項を記入して、必要な書類を添えて送るという流れです。
 まず、エントリー手続きの前にそのラリーの下調べが必要となります。近年は、どのラリーもホームページを開設しているので、インターネットで詳しい情報を得ることができます。困るのは、言葉の問題、日本のラリーなら何の不自由もないのですが、国際ラリーとなると英語かフランス語、まれに英語がないこともあります。エントリー用紙やエントリー方法などはホームページで得ることが出来ます。
 エントリー費は、銀行で主催者の指定口座に送金します。海外の銀行への送金なので、国際送金と言う手続きになります。エントリー用紙への記入はもちろん英語です。各種書類を申請して、全てそろったら、送付します。エントリーの締め切り期日を過ぎないように注意が必要です。
 送付する書類は、エントリー用紙・国際送金証明書・FIM国際ライセンス・MFJ推薦状・車両登録証書コピー・パスポートコピー・写真、などです。念のため、送付書類のコピーを忘れずに。

出場車両の準備

市販オフロードバイクをベース車両とした場合、何点か装備の追加が必要となります。
  • 大容量 燃料タンク (指定された距離を走りきる為に必要な容量)
  • 水タンク (緊急用の飲料水の携帯が義務)
  • ナビーゲーション装置一式 (マップケース・トリップメータ・GPS)
  • ダストライト
  • その他
これらの改造を自分で行う以外にも、車両を準備する方法は、幾つかあります。
  • 自分で改造を行う。
  • 改造を専門業者に依頼する。
  • ラリー用コンプリートマシンや、改造済みラリーマシンを購入する。
  • ラリーマシンをレンタルする。
詳しくは、こちらで => Bike

荷物やスペアパーツの準備

  • ジャケット・パンツ・ブーツ・ヘルメットなど、ライディングギア
  • テント・シュラフなど、キャンプ用品
  • タオル・歯ブラシ・着替えなど、身の回り品
  • ペン・テープ・電池など、備品
  • ラリー中に破損した場合に備え、スペアパーツ(メカニックを依頼する場合、一緒に頼むことが多い)
  • タイヤやエアクリーナやオイルなど、消耗品
  • 整備用の工具
参考データはこちら

日本からラリー会場までの輸送 (出場車両と荷物)

 日本で準備した出場車両や荷物など、まずは、ラリー会場まで運ばなければなりません。日本国内ならば、自走やトランポで運ぶことも、宅急便などで送ることも可能ですが、海外への輸送はそう簡単には行きません。
 現地での受取りは、通関などもあるので十分な考慮が必要です。もちろん、国内以上に費用も時間も掛かりますので、余裕を持った準備が大切です。カルネという物を取得して、輸出・輸入時の関税を免除することが出来ます。
 現実的手段としては、バイクの輸送を行う業者を利用したり、車両の輸送を含めたラリーサポートを利用するのが得策です。 バイクの海外輸送

航空券やホテル・レンタカー

 航空券の手配はスケジュールに合わせて予約すればよいのですが、飛行場からラリー会場やホテルまでの交通手段も考えなければなりません。
 現地での移動手段はやはりレンタカーでしょう。ラリー中のサポートにレンタカーを使用する場合は、4WDや積載スペースの大きい車がベストです。レンタカーは、現地で直接借りることも可能ですが、日本から予約したほうが低料金のことが多いです。フライトやレーススケジュールに合わせてレンタカーを予約しましょう。
 ホテルに関しては、ラリー会場へ頻繁に行くことが多いので、会場近くのホテルが便利ですが、日本から遠く離れた異国で、会場近くのホテルを探すのは少々コツが必要です。 ラリーに強い旅行代理店

ラリー中のサポート

 リエゾンやサービスポイントでの水分や栄養の補給、休息場所の提供など、ガソリンの臨時補給、キャンプ地の場所取りなど、ラリー中のサポートは必要な存在です。下記のような方法があります。
  • 自分達でサポートメンバーを連れて行く
  • どこかのチームに依頼する
  • サポートなし

ラリー中の資材の輸送

 ラリーは、毎日のキャンプ地は異なり、移動しながらレースが行われます。したがって、資材もキャンプ地と同じに移動しなければなりません。
  • 主催者が限られた量を運んでくれる場合がある。
  • サポートがあれば、一緒に運んでもらう。
  • どこかのチームのカミオンのスペースを購入して運ぶ。

メカニック

自分でバイクの修理や整備をしたくない場合、メカニックにバイクの整備をしてもらいます。難しいレース程、キャンプ地に到着する時刻も遅く、ライダーの疲れも増加する為、メカニックはありがたい存在となります。しかし、メカニックのエントリー費や渡航費用が掛かり、金銭面での負担は増えます。
  • 自分達でメカニックを連れて行く。
  • どこかのチームに依頼して、メカニックをシェアする。
  • メカニックなし、自分で全部やる。

現地通貨への両替?キャッシング?

もちろん、ラリー中に現金が必要になることがあります。そんなとき、現地通貨は必須です。では、現地通過をどうやって準備するか? 海外旅行によく行かれる方は、慣れていると思いますが。日本の銀行でトラベラーズチェックや現地通貨に両替する方法や、現地の両替所で日本円から外貨へ両替する方法や、現地のキャッシュディスペンサーでキャッシングする方法があります。最近は、クレジットカードがあれば、だいたいの国で現地通貨でのキャッシングが可能です。また、最近は日本の銀行口座から現地通貨で払い戻すこともできるので、できれば現金で持ち歩くより、トラベラーズチケットやキャッシュディスペンサーを利用する方が良いでしょう。

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